この30年、自民党が中心となって進めてきた新自由主義的政策の中で、競争と自己責任に追い立てられた結果、強い者はより富を蓄積し、不安定な働き方が蔓延する「アンフェア」な社会がつくられてきました。格差と貧困が蔓延し、日本の経済は、世界でも例外的な「賃金の上がらない国」、「成長できない国」になってしまいました。新自由主義から公正な経済への転換は、焦眉の課題です。
また、毎年のように「異常気象」が起こる中、気候危機問題も深刻さを増し、その対策は避けて通ることはできません。新型コロナウイルス感染症のような新興感染症の多発と気候危機の関係も、報告されています。安心して暮らせる地球環境を、次の世代へ残さなくてはなりません。気候危機・異常気象による災害や感染症も、社会の脆い部分に被害を集中させるという意味で、「アンフェア」な現実です。
もちろん、ジェンダーやセクシュアリティの違いによって、不合理な扱いを受ける「アンフェア」な社会を、個人の尊厳を尊重する社会に変えていくことも必要です。それが結果として、社会・経済の成長につながることは世界で証明されています。
そして、お金の心配なく学べる教育の充実は、貧困の世代間の連鎖を断ち切り、また、子どもたち一人ひとりの発達を支えて、ひいては、「アンフェア」な社会を変えていく力を育む礎となります。
日本国憲法は、平和原則、個人の尊重と基本的人権の保障を明記しています。この憲法の示す到達点が、まだ日本の社会で十分に実現されていません。社会保障制度をはじめとした諸制度を、憲法に即して、誰もが安心して暮らし生きていける社会へ向けて変えていくことが必要です。憲法の全面実施へ力を尽くすとともに、憲法を改悪する企てに断固として反対します。
日本共産党は、1922年に結党して100年、平和と民主主義、個人の尊重を党是として歩んできました。アンフェアな社会を変える。松本けんじと日本共産党は決してあきらめません。そして、この社会を、あきらめたくないあなたへ、呼びかけます。社会を変える力はあなたの手の中にあります。力を合わせ、社会を変える共同を、徳島・高知からつくりましょう。
政策を充実させるため、ぜひ、皆さんの声もお寄せください。